輪郭形状の測定と表面粗さの測定が一台で可能な、ユニークなポータブル測定機です
弊社のサートロニックDUOや
サートロニックS-100シリーズ
をはじめとする多くのポータブル測定機では、スキッド式と呼ばれる方式を採用しています。
この方式は装置を軽量・小型かつ安価に出来る利点があり、多くの測定機メーカーの測定機で採用されている方式です。
一方でこの方式は表面にうねりや形状が含まれる場合は測定結果に誤差が含まれる恐れがあり、またそもそもうねりや形状といった要素を測定することが出来ません。
弊社の「イントラ」型測定機は真直度データムを搭載しており、スキッドレスの測定が可能です。
他社製品でもスキッドレスを謳う製品はありますが、触針の円弧運動に起因する誤差を校正しない場合、曲面の形状測定に関しては誤差が多く含まれるものと考えられます。
テーラーホブソンでは弊社の上位機種「フォームタリサーフ®」シリーズと同一のボール校正アルゴリズムを搭載し、ボール基準での校正により触針の円弧運動を補正します。そのため形状も高精度に測定が可能です。
イントラ・コントアの特長
- 面粗さと輪郭形状を一つのゲージで測定可能
- 最大32mmと幅広いZ方向測定範囲
- 特許取得済ボール校正法
- 高い精度を実現する精密ガラススケール
- 温度変化に対する高い安定性
「表面粗さと輪郭形状を現場で高精度に測定可能な測定機」
選択できる測定範囲と分解能
ワイドレンジゲージは最大32 mmのレンジを持ち、分解能は最小で15 nmが選択できます。下記の組み合わせが可能です。
32 mm スタイラス使用時の測定レンジ/分解能比
- 測定範囲 32 mm / 分解能 125 nm
- 測定範囲 6.4 mm / 分解能 25 nm
20 mm スタイラス使用時の測定レンジ/分解能比
- 測定範囲 20 mm / 分解能 76 nm
- 測定範囲 4 mm / 分解能 15 nm
4つのスタイラス先端形状が選択できます。
- 5 μm R 粗さ用
- 220 μm R 15度刃先角 チゼル形
- 0.5 mm R ボール
- 20 μm R 30度刃先角 円錐形
20mm長で0.20um精度の真直度データムを搭載
高精度加工された真直度データムを搭載し、粗さやうねり、形状をスキッド無しに広い範囲で測定可能です。
0.5 μmの水平方向データ間隔で測定が可能
水平間隔 0.5umにより規格に沿った測定が可能になりました。他社製品では精密なスケールを搭載していない場合があり、そうすると横方向のデータ間隔には誤差が含まれ最終的な測定結果の信頼性がゆらぎます。
またこれまでよりも助走距離、減速距離が短くなり、小型部品の測定がこれまでより便利に可能になりました。