Tハードディスクドライブベアリングは、基本的に以下の2つのタイプに大別できます。一般的な接触式ボールベアリングをベースにしたもの、そして流体動圧ベアリングをベースにしたものです。
軌道輪の溝の形や半径、表面形状は、これらのベアリングの運転性能とノイズに大きく影響します。テーラーホブソン社では、ハードディスクドライブベアリングの形と表面形状特性の測定に最適な一連のフォームタリサーフ測定機を提供しています。
流体動圧ベアリング
流体動圧ベアリングにおいては、人間の髪の毛の10分の1以下の厚みをもつ潤滑液の膜がベアリングの機能を果たしています。ベアリングによって支えられているローターは、実質的に浮かんだ状態でシャフトの周囲を回転することになります。
流体動圧ベアリングでは、金属と金属の接触が起こらないため、表面の不完全性による不規則な振れが生じません。その結果、ディスク上の溝の間隔を減らし、1インチあたりの溝の数を増やすことが可能です。
表面形状や真円度、うねりのコントロールは、流体動圧ベアリングの性能を大きく左右します。さらに、流体動圧ベアリングのシャフトやローターには機械で刻まれた溝があり、安定した潤滑液の膜の形成を助けています。テーラーホブソン社では、メーカーとの協力を通じて、流体動圧ベアリングの溝の形や比を分析するための特別な解析ツールを開発しました。